LilyPond Chords and Voices

和音

< 山括弧 > で囲まれた音符は和音として表示されます。和音の長さは < > の外側で指定します。\relative を使って相対音程で書く場合,一番下の音が基準になります。次の例の場合,最初の和音のCが基準です。

\relative c' { <c e g>2 <c f a>4 <b d g>4 <c e g>2~ <c e g>4 r4 }

<和音>にティルダを付けると全ての音がタイで繋がれます。もし一番下の音だけをタイで繋ぎたいなら <c~ e g> のように山括弧内の音符にティルダを付けます。

<和音>部分で音符が重なる以外は単音の楽譜と全く同じです。連桁も自動で処理されますが,手動で付けることもできます。

\relative c' {
<c e g>8.[ <c e g>16] <c e g>4
<g' c e>8.[ <g c e>16] <g c e>4
}

和音内部の音符が別の長さを保つ場合は,この書き方はできません。その場合は複数の声部を作って重ねる必要があります。

複数の声部

バッハの音楽のような複数のメロディが同時進行する楽譜を書く場合,それらの声部を << 二重山括弧 >> で囲みます。簡略化された書き方があるのですが,まずは全てを書いておきましょう。\score ブロックの中に2つの声部 \voiceOne, \voiceTwo を作ります。

\new Staff{
<<
\new Voice \relative c'' { \voiceOne r8 g16[ c] e16[ g, c e] }
\new Voice \relative c' { \voiceTwo c16 e8.~ e4 }
>>
}

\new Voiceで声部が作られ,\voiceOne, \voiceTwo はそれぞれの声部の性質を決めます。\voiceOneなら符幹は上向き,\voiceTwoなら下向きと決められています。それらの声部を << >> で挟んでおくことで,2つの声部が同時進行する楽譜となります。

この楽譜は2重バックスラッシュで区切られた構文 << … \\ … >> を使って簡単に書くことができます。

  <<
\relative c'' { r8 g16[ c] e16[ g, c e] }
\\
\relative c' { c16 e8.~ e4 }
>>

これで上の楽譜と全く同じになります。

長さの違う音符を重ねて和音を作る場合も,この書き方になります。

<<
\relative c' {
<e g>8.[ <e g>16] <e g>4
<c' e>8.[ <c e>16] <c e>4
}
\\
\relative c' { c2 g'2 }
>>

<< { … } \\ { … } \\ { … } >> のように2重バックスラッシュを連結することで,さらに声部を増やすこともできます。